こんにちは!北九州モデルハウスのスタッフよりお届けします!
「夏は涼しく、冬は暖かい家に住みたい」──これは誰もが思う理想の住環境ですよね。
エアコンや暖房に頼りすぎず、自然の力を活かして快適に過ごせるのが「パッシブデザイン」の魅力です。
このシリーズでは、北九州の気候に適したパッシブデザインの家づくりについて、4回に分けて詳しく解説していきます。
第1回目の今回は、パッシブデザインの基本と、北九州の気候に合わせた考え方についてお話しします。
1. パッシブデザインとは?
パッシブデザインとは、太陽の光や風を最大限に活用し、できるだけエネルギーに頼らず快適な住まいをつくる設計手法のこと。
例えば、
・夏は強い日差しを遮り、風を通して涼しく
・冬は太陽の光を取り入れ、室内を暖かく保つ
このように、自然の力を味方につけることで、エアコンの使用を減らし、快適で省エネな暮らしを実現できます。
2. 北九州の気候に適したパッシブデザインの考え方
北九州の気候は、
・夏は湿度が高く、蒸し暑い(平均気温30.5℃)
北九州市の気温は、1980年代から現在にかけて、特に夏季の気温が上昇していることが報告されています。
例えば、1980年代の夏季の平均最高気温は25℃前後でしたが、最近では30℃を超える日も増えてきています。
・冬は寒く(平均気温3~4℃)、特に北風が強い日は体感温度がかなり下がる
北九州市の冬の体感温度は、主に北風の影響を受けており、寒さを感じやすい状況が続きます。
冬季には北東からの寒気が流れ込み、特に北風が強く吹くことが多いため、実際の気温よりも体感温度は低く感じられることが一般的です。
そのため、夏の暑さ対策と冬の寒さ対策をバランスよく取り入れることがポイントになります。
① 夏は「日差しをカット」して涼しく
北九州の夏はとにかく日差しが強い!
そこで、窓からの直射日光をカットする工夫が大切です。
- 庇(ひさし)や軒をしっかり出して、夏の高い日差しを防ぐ
- 外付けブラインドやルーバーで、室温の上昇を抑える
- 白系の外壁や屋根材を採用し、太陽光の熱を反射させる
これらの工夫をすることで、エアコンの効率が上がり、電気代の節約にもつながります。
② 風の流れを考えた間取りにする
北九州は、夏は湿気がこもりやすい地域。
だからこそ、風を効率的に取り込む設計が重要です。
- 南北に風の通り道をつくる
- 高窓や吹き抜けを活用し、上昇した熱を逃がす
- 庭に植栽を配置し、風をコントロールする
たとえば、「風が抜ける間取りにするだけで、体感温度が2〜3℃下がる」とも言われています。
③ 冬は「寒さ対策」をしっかりと
北九州の冬は寒く、特に風が強い日は体感温度が氷点下まで下がることも。
そこで、日射をうまく活用して暖かい家づくりをするのがポイント。
- 南向きの大きな窓をつくり、冬の日射を取り込む
- 窓の断熱性能を高めて、暖房効率をアップさせる
- 高気密・高断熱の住宅仕様にし、冷気の侵入を防ぐ
- 玄関や北側の壁に断熱材を厚く入れ、冷気の影響を抑える
- 床暖房や蓄熱式のフローリング材を活用し、足元の冷えを防ぐ
これだけでも、暖房に頼りすぎず快適な冬の住まいになります。
3. ZEHや太陽光発電との相性も◎
最近は、「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」という考え方も広がっています。
これは、「家全体のエネルギー消費をゼロに近づける家」のこと。
パッシブデザインと組み合わせると、
- 太陽光発電+パッシブ設計で、年間の光熱費が大幅に削減
- 断熱性能を高めることで、冷暖房の負担を最小限に
- 調湿性能の高い内装材(珪藻土や無垢材)を取り入れ、さらに快適に
といったメリットが生まれます。
4. まとめ|パッシブデザインで快適な家を目指そう
北九州の気候に合わせたパッシブデザインの家づくりを取り入れることで、
- 光熱費を抑えながら
- 自然の力を活かした心地よい暮らしを実現し
- 健康的で快適な住まいをつくる
ことができます。
次回は、「日射のコントロール」について詳しく解説していきます!
「エアコンに頼らず、快適な家を建てたい!」 そんな方は、ぜひパッシブデザインを取り入れた家づくりを検討してみてください。
斉藤工務店では、北九州の気候に適した注文住宅をご提案しています。
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